主観的ギターLIFE その3

忙しくてあっという間に1ヶ月が過ぎてしましました。

 

たしか今回は、作り手の目論見どおりのコンディション保持やチェックについて語る回でしたね。

 

ここで重要なのは

①中古ギター購入後、前回お話しした通り、何も手を加えず”野放しの弾きっぱなし”で体感したその”ギターのポテンシャル”を覚えておく。

②そして冒頭初回にも語ったとおり、材により”音の本質”が形成されていますがセッティングの基本コンディション保持が最大限にポテンシャルを引き出す重要な要素でもあります!

ここからが”作り手の目論見とおりのコンディション”にどこまで戻し保持できるかがキーになりますし、”野放しの弾きっぱなし”がポテンシャル(潜在能力)のみならず差異を計るためでもあるのです。

理屈はこれくらいにして・・・


私がまずギターを購入してからチェック・メンテする箇所(皆さんも同じでしょうが・・・)を述べていくのが分かりやすいかと思います。

 

【ネック・指板・フレット・ブリッジ・サドル・ナット・ペグ等】

①はじめに、ノーマルチューニングします。

②ネックの状態をヘッド・ブリッジからの目視。

③各弦の間に60cmスケールをあて反りと指板・フレットのコンディションをチェック。

④順反り・逆反りならトラストロッドを回してみて(古いギターは思ったより固いですよ)余裕があれば調整する。

⑤ロッドに余裕が無ければ、軽度であれば順反りの場合はしばらく無弦放置・逆反りで短期回復を望むなら太めのゲージを半音~1音上げチューニングでしばらく放置。

毎日様子を見て目視・スケールあての繰り返してストレートもしくは若干順反りにします。

※一番やっかいなのが「波打ち」と「ねじれ」です。

ギターを平面に置いてヘッドが左右どちらかに傾いていればもう重症ガックリです。

重症ならば専門リペアショップに出してアイロンもしくはネック外して・・・。(高くつきます!)

⑥スケールをブリッジまでスライドさせてネックの仕込み角度をチェック。

※この時、ブリッジとスケールが同じ高さならベストで、若干下くらいであれば許容範囲「標準から元起きぎみ」ですがトップの膨らみと合わせてチェック。

「元起き」なのか「トップ膨らみによるブリッジの浮き・上がり」なのかとか・・・。

トップの膨らみはブリッジを中心にエンド付近まで膨らんでいるのを多々見ますが、これは「木製ギターの宿命」でもあり経年の張力である程度仕方のない事です。私の経験上、この程度で音に影響することはまず無いですね。

※何事でもそうですが、問題解決するには「現状把握」→「要因解析」→「対策」→「効果確認」がセオリーで、よくチェックし、原因を見つけ、策を施さなければ”的外れ”になりますからね!

⑦効果確認して必要ならば微調整。

一通り終えれば、次はビビリを見ます。

⑧lowからhighフレットまで各弦を鳴らしビビリ箇所を探す。

⑨ついでにハーモニクス・オクターブをチェック。

⑩ナット・サドルの傾き・底浮きをチェック。

⑪弦を外してプリッジピンもチェック。

⑫弦を締めたり緩めたりの際、ペグの固さ・ガタツキも見てネジ締めやグリスオイルで調整。

弦を締めたり緩めたりの際、キンキン鳴る弦はナット溝が狭い事がほとんど。アコギ標準はライトゲージがほとんどですから、私はライトゲージを張りながらナット溝をナットファイルで調整します。

⑭ビビリ箇所のフレット擦り合わせ

⑮指板オイル・フレット磨き

⑯ようやく弦高調整

※そうそう、昔のギターは弦高セッティングが製作段階から4~3mm位ありましたからサドルが削られて残り僅かなんてザラにありますね。

作業は6弦2~2.5mm・1弦1.75~2mmを目標にサドルに目印線を入れヤスリで削り何度もブリッジに戻し確認→削り→ブリッジに戻し確認を小まめにやってます。

※状態によっては1フレットの弦高に余裕があればナット溝も少し深くします。

⑰もちろん作業過程でサウンドホールのブレイジング確認・ホコリ取り・ボディ、ネック裏・ヘッド周り・各パーツのクリーニングをできる限り行います。

⑱さあ、ノーマルチューニングして弾いてみて下さい。

驚くほど鳴りと演奏性が向上されているのでは!

標準パーツでお金を掛けずに十分満足いくギターライフをご満喫下さい!

 

次回は、好みのギターについて語ってみたいと思います。

 

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コメント: 3
  • #1

    Major Duhart (木曜日, 02 2月 2017 12:45)


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